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スリランカのムスリムは全人口の約8.5%で、タミル語を母語とする。インドやマレー出身の商人が起源であるとされ、現在、多くは、コロンボ周辺、東部、中央(古都キャンディ)、西部に住む。民族紛争との関連では、シンハラータミルに焦点が当たる中、常にムスリムの立場は時の政治に翻弄されて相対的にも、内部の力の結集不足の両面で不安定であった。また、津波災害に関しては大きな被害を受けた東部の漁民の相当数がムスリムであり、その復旧は重要な課題である。
写真は、コロンボ中心部にある著名なモスクの一つ、デワタガハ・モスク。ムスリム系のホームページの情報によれば、1802年、アラブ聖人の埋葬地として発見されたことに因み、近くのマラダナに居住していた有力な医者、マミナ・レッベ・メスティアルが建設したもの。別のページには、1820年代、シンハラ人の女性がジャングルで油入りのポットを割り、悲嘆にくれていると、聖人が現れ、慰めつつ、油を満たした。この奇蹟を聞いたマグレブ出身のムスリムが1847年、この場所に聖人が埋葬されていることを発見した、など、小さな違いはあるが、謂れがなんとなく見えてくる。 以来、メディアやカブール出身者を含め何人かの聖職者が訪問し、そのうち何人かは祈祷の際、聖人との対話、奇蹟を経験したとか。ムスリムのお祭りの際は、モスクの外壁一面に電飾が施され、ひときわ目立つ。 スリランカのムスリムは地域に良く溶け込んでいる。タミル語を母語としながら、シンハラ語や英語を操るものも特に都市部で多い。ムスリムは各種商売に従事しているが、コロンボでよく聞くのが、宝石商だ。適職、のような。
by bohemianism
| 2005-02-08 00:09
| スリランカ Sri Lanka
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