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26日、バービカン・ホールで行われたブラジル人ボサノバ・サンバ歌手のジルベルト・ジルのコンサートに行った。英国中からブラジル音楽ファンが結集した様子で、ジルベルトも大興奮で最初から最後まで歌い、吠え、舞台を狭しと駆け回って、飽きさせない。客との掛け合いも慣れたもので、客にも歌わせる、吠えさせる。後半は賑やかなサンバで、皆立ち上がって踊る。私も踊る。陽光と潮風に包まれるかのごとく、至福の時であった。気に入ったのはワールド・カップに捧げた「ベルリン」。最後は当日が彼の64歳の誕生日だというので、客がバースデーソングをプレゼント。
この行事は同美術館で先日あった「トロピカリズム展」の一部。現在ジルベルトはブラジルの文化大臣も務めているが、60年代から80年代はボサノバの巨匠カエターノ・ベローゾとともに反体制・文化復興運動に身を投じ、以前は国外亡命生活を送っていた。カエターノと合わせ、国民的歌手として、ブラジルのレノンとマッカートニーと呼ぶ人もいるとか。そして彼の歌の多くが出身州バイーアの憧憬。要は民謡を常に更新しているんだが、日本にこれほど世界性のある歌手はいるのか、と同行者と話したが、結論せず。ジルベルトの尊顔はどことなく北島三郎を彷彿とさせるが。 ジルベルトは今後もベルリンやブラッセル等、欧州公演を続ける。
by bohemianism
| 2006-06-28 18:41
| 本・画・音 Reviews
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