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きぃーっ、悔しい。こんな人生の命運を分ける傑作を見逃していた間抜けな自分が腹立たしい。マフィア一家のビジネスを基に、家族の葛藤、愛、権力、人生を、絶妙なキャストで、しかも各人の人となりを丁寧に浮き立たせている監督の妙技にうならされる。人間の光と影をこんなに知っている人間がいることに驚愕。マイナー好きで偏屈な映画を好んでみていたけど、万人の支持する有名な作品の良さを知らずに、マイナーが分かるわけがない、と一人で敗北感に浸っている。ずーん。
遅まきながらマーロン・ブランドが誰か分かった。40歳そこそこで65歳の爺さんを演じきっている、しかも権力を持った男を、なぜか愛嬌を匂わせつつ演じているじゃないか。カリスマには脅しだけじゃなく、ほの匂う天性の無邪気さが裏打ちされているはず。女と権力はなぜか余裕がない。男の持つ権力には寂しさというスパイスが加わると輝きが増す。その違いに「なぜ」という問いがあるんだろうか。 IIとIII、見たいような、これで封印したいような。 ---------- 監督:Francis Ford Coppola 制作:Paramounts Pictures、1972年、米国 出演:Marlon Brando, Al Pacino, Diane Keaton他
by bohemianism
| 2004-08-31 01:57
| 本・画・音 Reviews
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